フリューゲル・デス・フレースヴェルグで起こる日々の出来事・・・
<< Lacheln main PO・TA・TO >>
正装
        

『リーネの追悼パーティーでは正装で参加するように』


くっだらねぇ

何が追悼パーティーだ


目に見えてエリーゼの落ち込みが日に日に酷くなるのは気がかりだが…



身内が死んで


 悲しい


と感じたことがない



今どこで何をしてるか解りもしない親が死んだところで

悲しいと思うこともないだろう


顔も知らない父親と

顔も思い出したくない母親だ



母親はオレを殴りながら怒鳴り散らしていた


コブ付の売春婦なんて売れるわけもなく

酒に逃げ

ドラッグに逃げ

それを買うために自分を売る

そんな悪循環


母親らしいことをしてもらった記憶もない


邪険にされ

捨てられ




違う



あんなババア

オレが見限ったんだ




家族なんて


知らない


知りたくもない






無駄に体のサイズにあったコート

似合いもしない白いシャツ

結びなれないネクタイ

黒いズボンと黒いブーツ


これが今のオレの

『正装』

だなんて


昔の自分からは想像も出来なくて

つくづく

この館と自分は不似合だと

思い知らされる



庭師 リク - -