フリューゲル・デス・フレースヴェルグで起こる日々の出来事・・・
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君に花束を
     

追悼パーティーのメニューを考案するため、
食材調達の下調べのついでに街へ行きました。
ええ、プラエトリアニの格好で。

シェフの格好で歩いている時とは人々の反応がかなり変わります。
それは良く思われているのか、そうでないのか、
あそこにいる子供たちのように期待と羨望の眼差しを向けてくれれば解りやすいんですけどねぇ。

「・・・すみませんっ」
ギョギョッ?
控えめな女性の声にふと振り返ると、若いシスターが二人。
年の頃はミカエラより少し下といったところでしょうか。

「あのっ、私たち、リーネ様の追悼パーティーが開かれるって聞いて、
大したものではないのですが、花輪を作ってきました。
リーネ様の笑顔は本当に優しくて、まだ幼かった私たちにはまるで天使様のように見えました。
ですから、その・・・っ!」
慣れない様子で懸命にしゃべろうとする少女たち。
館へ向かう途中で偶然、私を見かけたのでしょうか。
と、そこでふと、自分が少し戸惑いの表情を浮かべていることに気が付きました。
ギョ・・・。

フゥ

「有難う、きっとリーネ殿も喜ぶでしょう。」

出来る限りの笑顔を作ったつもりですが、ちょっと気取りすぎましたかね。
幼いシスターたちは顔を赤くして、そそくさと去っていきました。

「・・・そうだな。リーネ殿は誰からも好かれるような方だった・・・。」

フゥ

さ〜て、どうせならいつもより豪勢な料理にしてパーティーを彩りましょうかね〜!
ギョギョギョ〜!



料理長 ロイド - -