フリューゲル・デス・フレースヴェルグで起こる日々の出来事・・・
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Schuld
         

事の発端は、私がノアから薬を受け取った事から…
いいえ、もっと前
お姉様が傷つけられた事からだったかもしれない。

屋敷の奥の部屋に閉じこもっていたお姉様に、
両親やお兄様に内緒で会いに行ったあの時
大丈夫だから心配しないでと言ったお姉様の言葉が別の言葉に、
私を責めているように聞こえて。

お姉様はあんな事は言わないとわかっていても、それでも…



……あなたのせいよ、エリーゼ!あなたがそう望んだのでしょう!!……



違う、違うのお姉様。
そんなつもりじゃなかった…ただ
戻ってほしかった。
一緒にいてほしかった。

私はそんなお姉様が怖くて、前のように一緒にいてほしくて
ノアから受け取ったあの薬をお姉様に使った。
魔法の薬だと言うノアの言葉を信じて。

でも、お姉様は亡くなった。

ノアが言うには、あの薬は毒ではないと。
ただ、ほんの数日記憶がなくなるだけだと。

それでも…中身がなんであれ、結果的には同じ。。

ノアは私に薬をくれた、でも私はそれを自分ではなく
お姉様に使ってしまった。

記憶のないまっさらな状態で、鏡にうつった自分の…あんな姿を見て、何を思ったかしら。
きっと驚いたでしょう。。
混乱したでしょう、恐ろしかったでしょうに…。

それなのに私は…
きっと、これでもうお姉様は大丈夫だろうと安心してしまった。。












追悼パーティーから数日、あの時のお姉様のように
今度は私が部屋に閉じこもっている。

「ねぇ、リク…やっぱり、私はひどい妹でしょう…?」

誰もいない部屋には自分の声がよく響いた。



二女 エリーゼ - -