フリューゲル・デス・フレースヴェルグで起こる日々の出来事・・・
<< Like the moth flying into the **** main preparations >>
気まぐれ
         


夏が終わって

秋が来て

例年であれば、エリーゼは学校に行っているはずだ


オレは学がねぇからよく知らない

まあ知ったこっちゃねぇんだが


夏休みは終わったはずだ

でも

エリーゼは


学校の寮に戻る気配がない



耐えかねて、こないだエリーゼに


「未だ休みなのか」

と聞いたら

「違う」

と言う


「学校は良いのか」

と聞くと

「よく分からない」

と言う


ただ、


「少しだけ体調が悪い」


と困ったように微笑った



それ以来、エリーゼはずっと屋敷にいる



窓の外から時折伺えるエリーゼの横顔は

不安げで

憂鬱そうで

退屈そうで


気の毒に思った


だから

親方に頼んでエリーゼの部屋に花を飾って貰った


次の日


窓越しに目が合って

こちらに小さく手を振るエリーゼを見て


頬が緩むのが解って


自分らしくなくて


慌てて顔を背けて


アホらしいと


舌打ちした



庭師 リク - -