フリューゲル・デス・フレースヴェルグで起こる日々の出来事・・・
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さすがにコックコートは脱いできましたがね。
         

やれやれ、急に訓練場に呼び出されたかと思えば・・・。



クラウス様と稽古をするなど、いつ以来でしょうか。


「おおよそ十五年振りだ。」


ギョギョ〜ッ!!!そんなに昔のことになりますか!

そう考えると、月日の流れるのは早いものですねぇ。。。おっと、年寄り臭いですか?



ふっ、それにしても、いきなり剣の稽古に付き合わされるとは・・・、

最近食が細いのはまさか運動不足のせいだとでも?

「少し汗を流したくなってな。」

と素気なく貴方は言う。




なるほど。確かにここのところ、貴方の眉間にシワ達が集合していましたね。

そういうことでしたら十五年振りに・・・私は貴方に剣を向けましょう。ご無礼をお許しください。



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こうしていると思い出しますねぇ、

私と、貴方と、兄のウォーレンと。


あの時はただがむしゃらに棒を振り回すだけでしたが、

今、こうやって剣を交えてみると、嫌でも伝わってきます。




・・・貴方の剣は・・・・いえ、貴方は、なんと優しいのでしょうか、と。



そう、貴方の剣は、敵を倒すものでも、ましてや人を守れるものでもない。



ですから、貴方は、剣を振るうべきではないのです。






私が、いえ、私たちが、貴方の剣となり、そして盾になりましょう。




「どうした、ロイド。動きが鈍いぞ。遠慮をするな。」


いえいえ、遠慮などとは・・・。


「そうか。・・・フッ、ではこうしよう。私から一本奪えたら、ウォーレンの秘密について教えてやってもいいぞ!」



ギョギョオ・・・?

・・・

・・・・

・・・・・・・ムギョギョ〜ッ!!!



馬鹿にするのも大概です!貴方が!私に!勝てるわけがないでしょう!!!

いくらクラウス様といえどギッタンギッタンにしてやります!!ギョギョギョ〜ッ!!











・・・と言うとでも思いましたか?

止めましょう、賭け事など、貴方らしくもない。


「なっ・・・!?逃げるのか、ロイド・・・ッ!!?」


いいえ。

勝負なら既に着いていますよ。貴方のポケットの中を見てください。



「これ・・・は・・・?」



スルメイカの脚を乾燥させたものですよ。よく噛んでストレスを解消してください。

唾液がたくさん出れば食欲も湧いてくるかもしれませんしね。



お望み通り汗もかかれたようですし、今晩のル・ディネは水分と塩分が効果的に摂れるカルトにしましょうかね。


それでは、失礼。ギョギョ〜!!



料理長 ロイド - -