フリューゲル・デス・フレースヴェルグで起こる日々の出来事・・・
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憂う心

        

学生であれば、本来授業を受けているこの時間。


体調を崩し、自宅療養を余儀なくされ、館へと戻ってからしばらく経つけれど
やはり、大勢の友人と過ごしていた日々に比べるとやや寂しさを感じる。

家族も、使用人だっている。
でもやはり、友人とは違う。。

それにお兄様は…
あの日以来、人を寄せ付けない雰囲気で、
妹である私でさえ、最近はまともに話をしていない。

昔は優しかったお兄様…いいえ、今でも優しいわ。
でもやはり、すぐに癒える傷ではないのでしょう…

…心の傷というものは。


最近は特に疲れているご様子だし…
ハインリッヒに頼んで、心が落ち着くような紅茶をお兄様に届けて貰おうかしら。



部屋の呼び鈴を鳴らそうとして、ふと、思い出す。

昔、こちらに戻ってから話し相手がいないと、リクに話した事があった。
それ以来、暇を見つけては来てくれていたのだけれど…

最近はリクが訪ねて来ていない。
忙しいのかしら?


そういえば、前にロイドと喧嘩をして、
怪我を負ってそのまま、私のもとへ来たことがあったけれど…

もしかしたら、また喧嘩をして今度は大きな怪我でも負ってしまったなんてこと…!

あの時は、大したことはないと言っていたけれど、不安で、心配で…

これからは仲良くしてね、と伝えたけれど、
やんちゃというか、少し喧嘩っ早いところがあるから…



あぁ、どうしましょう…!心配だわ。

そろそろ診察の時間の筈だし、ドクトルにリクの事を聞いてみようかしら。




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