フリューゲル・デス・フレースヴェルグで起こる日々の出来事・・・
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内緒のお茶会
         
 
相変わらず暑い日差しが続いている。
それでもここフレースヴェルグは、よそに比べれば涼しい方だと思う。

ブルーノやリクたち庭師によって綺麗に整えられた
木々や花々たちは、涼しい風を運んできてくれている。
こまめに水を撒かれているおかげなのかしら…?
そして、そこに立つ真っ白なテラスは、この館中で最も涼しい場所。

いつもなら自室での読書兼ティータイムも、今日はそのテラスに場所を移して。

ここのところ、ずっと自室に籠りきりだったから、
気分を変えたくて…というのもあるの。
ときどき身体が思うように動かなくなることもあるから、
お兄様からあまり出歩かないようにと言われてしまって…。

とはいえ、それも直接ではなく、ドクトルを通して伝えられたこと。
心配してくれるのは嬉しい…、…でも、これでは精神的に参ってしまうわ…。

それで、ユーリに無理を言って頼み込み、
このテラスでの一時のティータイム…という訳なの。

でも、内緒で出てきてしまったし、そうそう長居はできない。
もう戻った方がいいかしら…?










…あぁ、それにしても暑い。
この暑さは、お姉様の追悼パーティーまで続くのかしら。



二女 エリーゼ - -