フリューゲル・デス・フレースヴェルグで起こる日々の出来事・・・
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科学のできない一日
         

今日は多くのお客さんがこの館に招かれたらしく…
なんだか騒がしい一日だったなぁ。



程よい湿気と多すぎない雲間から陽が射す…
こんな一日は絶好の実験日和だっていうのに。
研究室に籠って先日発見した細菌の経年変化を
培養作業と並行して眺めていたら…
きっと楽しかっただろうなぁ。



でもあんまり楽しくなりすぎるとクラウス殿が
お金を出してくれなくなるから…
今日一日は彼に真面目に付き添って…途中立ち寄った書斎で目に付いたプリンキピアがちょっと気になって、ソファーに横たわってニュートンに思いを馳せていたら今度は学生の頃に読んだ弁神論の著者がどうしても気になって…
そうしたら「診察はどうした」とクラウス殿に怒られて…



耳を引っ張られながら連れて行かれた先では
ユーリとリクがクラウス殿にはたかれちゃったんだ。
でも…困るよねぇ。
ユーリがいなくなったら僕がどれだけ悲しい想い
をするか…彼はわかっていないんだよ。



もしこれでユーリの体が突然変調をきたしたり
なんかしたら…どれだけデータに誤差が出るか。
よくないよねぇ?クラウス殿は実験体の
大切さをわかっていないんだよ?



ユーリや「無痛覚症」の彼がどれだけ貴重な存在なのか
クラウス殿にもわかってほしかったけれど…
なんだか怒った様子で一人で出て行ってしまったよ。
ついて来いといったり置いていったり…忙しい人だね。
それに短気はいけないよね?
今度クラウス殿にはコペルニクスの話をしてあげよう。
あ、ケプラーの方がいいかな?きっと楽しいぞ…うん。



こうして振り返ってみるとよく働いた一日だったなぁ。
これだけ頑張ったんだから、新しい実験器具の一つも
買ってくれるといいよね。



そうそう、それに僕自身の進化という素晴らしい
出来事もあったんだ。
どうにも人の名前…というか人が覚えられない僕なんだけれど、今日はついにこの家の執事さんの名前を覚える事ができたよ。
いやぁ、普段から研究室に紅茶やお酒を届けてくれたりして
いい人だなぁとは思っていたんだけれど…



有能というのは彼のような人にこそある言葉なんだろうね。
これからも研究室の掃除とかしに来てくれると嬉しいなぁ、
執事のハイ……ハイン……ハインゼスさん!



うんうん、実験ができなくても成果はあるものだね。
結構いい一日だったな。



科学者 レオン - -