フリューゲル・デス・フレースヴェルグで起こる日々の出来事・・・
犬鍋のレシピ
         

新鮮な赤犬・・・一匹

たっぷりの野菜

赤ワイン

ふむ。新鮮とは言えアクが強そうですからねぇ、

木の実や香辛料と一緒に一度蒸し焼きにでもしましょうか・・・っと。


フゥ


・・・ったく、何やってんだてめぇは。

てめぇが守るのはエリーゼじゃねぇだろうが。

しかもあっさり標的から離れやがって、何がしてぇんだよ。



弱ぇな。

軽すぎんだよ、決意も、体重も。

役に立たねぇんなら本当に煮込んで喰っちまうぞ。

骨と皮ばっかで旨そうじゃねぇけどな・・・。




・・・あぁ、そうか。

コイツはずっと、自分を守るために戦ってきたのか。

自分しか守ったことがねぇから、他人の守り方がわからねぇのか・・・。

・・・たく、じゃあなんでてめぇがプラエトリアニなんだよ・・・。



それにしても、クラウス様のあの様子、

騒ぎはこれだけじゃ収まりそうにねぇな。行くか。


フゥ


ではイザという時のために、包丁は研ぎなおしておきましょうかね〜!

折角捕まえたエモノも逃げ出さないようにぐるぐる巻きにしておきましょう!

ギョギョギョ〜!



料理長 ロイド - -
ルディネのカルト
         

さて、と…。
さすがに自分がやらせたとはいえ、この量のポテトと玉ねぎは何に使うか悩みますねぇ、

しかし、折角のリーネ殿の追悼パーティー。
これらの食材を無駄にせず、かつ極上の旨味を引き出した料理にしたいですねぇ。

ギョ…、
まずはこの大量の玉ねぎ。

自慢のコンソメを使った透き通るオニオンスープ。

豪勢で口一杯に肉汁と旨味の広がるハンバーグ。

赤ワインの香りを閉じ込めるためにも旬のキノコと包み焼きにして…。

キノコが幻のアマニット・トゥ・モーシュでないのは残念ですが…、

レミに作らせたすりおろしの玉ねぎは折角ですからソースにも使いましょう。

ポテトは付け合わせにもなりますしね。


あとは…。



フゥ



…兄貴の好きだったチキンのブラウンシチューでも作るか。

牛乳が入ってるから背も伸びるんだって言いながらよく食べてたっけか。


まぁ結局、オレの方が背が高くなっちまったけどな…。






…なぁ、ウォーレン。

あんたは明日…来るのかい?



料理長 ロイド - -
PO・TA・TO
         

「し、師匠!!お休み中のところ、失礼するッス!」

随分に聞き覚えのある声は、当然レミのもの。
さて、今回はいったい何をやらかしたのでしょうか・・・。

「あ、あの!さっき・・・いや、さっきじゃなくてだいぶ前に頼まれたイモの皮むきが終わったッス!」

ああ、そういえば。
そんなことも頼んでおきましたねぇ。
この時間に終わるということは、皮むきの技術はだいぶ付いてきたみたいですね。

とはいったものの、今度はイモの処理方法を考えなくては。
きっとレミの次のセリフはこうでしょう。

『で、あのイモはどんな料理になるんスか!?くぅ〜っ、今から楽しみでしょうがないッス!!』


・・・と、思ってみたのですが。



「それで、あまりに大量のイモだったから少し拝借してビシソワーズを作ったッス!師匠に食べてもらいたいッス!!」


そう言って差し出されたのは一枚のスープ皿。
ビシソワーズ、つまり冷たいじゃがいものスープ。
確かに何度か作っているところを見ていたとは思いますが、一人で作るのは初めてのはず。


不安と期待の入り混じったまっすぐな視線を浴びつつ、一口。


「ど・・・、どうッスか?」

ふむ、多少イモのざらざらとした食感が残るのと、多少味に偏りが。
材料の炒め方や裏ごしが甘い、牛乳と混ぜ合わせる際の手際、そんなところが原因でしょう。
とはいえ、味は悪くありませんね。
クラウス殿の食卓に並べるわけにはいきませんが、それでも使用人たちの食事には十分でしょう。

それで、これをどのくらい作ったのですか?


「作ったのは・・・これだけッス。師匠のお腹の具合が悪いのかと思って、やさしいスープを食べてもらいたいと思ったんス。」


・・・そんなに今日はしかめっ面でもしてましたっけ。
まぁ、弟子が自分のために作ったというのならば悪い気はしません。と、さらにもう一口。
確かに味は悪くな・・・・・んん?


・・・・味が悪いはずがありません。
材料を煮込む際、この間作ったコンソメを入れましたね。
あれは貴重だというのに・・・私の舌は騙せませんよ!


ギョギョギョ〜ッ!!!レミ!!罰として今度はたまねぎを延々とすりおろしなさい!!
涙が止まらない夜にしてあげましょう!!!ギョギョ〜ッ!!!!



料理長 ロイド - -
君に花束を
     

追悼パーティーのメニューを考案するため、
食材調達の下調べのついでに街へ行きました。
ええ、プラエトリアニの格好で。

シェフの格好で歩いている時とは人々の反応がかなり変わります。
それは良く思われているのか、そうでないのか、
あそこにいる子供たちのように期待と羨望の眼差しを向けてくれれば解りやすいんですけどねぇ。

「・・・すみませんっ」
ギョギョッ?
控えめな女性の声にふと振り返ると、若いシスターが二人。
年の頃はミカエラより少し下といったところでしょうか。

「あのっ、私たち、リーネ様の追悼パーティーが開かれるって聞いて、
大したものではないのですが、花輪を作ってきました。
リーネ様の笑顔は本当に優しくて、まだ幼かった私たちにはまるで天使様のように見えました。
ですから、その・・・っ!」
慣れない様子で懸命にしゃべろうとする少女たち。
館へ向かう途中で偶然、私を見かけたのでしょうか。
と、そこでふと、自分が少し戸惑いの表情を浮かべていることに気が付きました。
ギョ・・・。

フゥ

「有難う、きっとリーネ殿も喜ぶでしょう。」

出来る限りの笑顔を作ったつもりですが、ちょっと気取りすぎましたかね。
幼いシスターたちは顔を赤くして、そそくさと去っていきました。

「・・・そうだな。リーネ殿は誰からも好かれるような方だった・・・。」

フゥ

さ〜て、どうせならいつもより豪勢な料理にしてパーティーを彩りましょうかね〜!
ギョギョギョ〜!



料理長 ロイド - -
師匠と呼ばれた日
         

「ロイドさん、何でおんなじものを毎日食べ続けたらいけないんスか?」

レミにそう聞かれたのは、レミを拾ってきて一週間ばかり経ったときだったでしょうか。

「ギョッ?いきなり何を言い出すんです?レミ。それに、ここではシェフと呼びなさいと言ったでしょう。」

「だって、俺、昨日の牛のスネ煮込みがすっごく美味しくて、一生食べ続けたいくらいだって思ったッス!
 でもロ・・・シェフは、次の日には別のメニューを考えて作り始めるじゃないッスか。」

ギョギョ、なかなか面白い意見ですねぇ。
自分一人で料理をしている時には生まれない発想です。
さて、何と返したものか・・・。

「やっぱり、同じもの食べ続けると飽きちゃうからッスか?でも俺なんかはずっと同じでも飽きないッス!」

「レミ。飽きるとか、飽きないとか、そういう問題じゃないんですよ。」

その返事に、目を輝かさせてググッと私に詰め寄るレミ。
何を言っても信じ込みそうなのが逆に怖いくらいですねぇ。
ふむ、さて・・・・・コホン。

「良いですか、レミ。食事は食べる人の身体と、心を作る大事な行為なんです。細い髪の毛と、頑丈な骨や歯が同じもので出来ているとは思わないでしょう?限られた食材しか食べていないと、体のバランスがどこかおかしくなってきてしまいます、ですから人は出来る限り多くの食材を一日に取り入れなくてはいけませんし、生涯でどれだけ多くの食材に出会えたか、どれだけ多くの質の高い食事をしてきたかでその人の寿命すら変わってくるんです。それに何より、美味しい料理は人の心を穏やかにします。未知なる美味しい料理に出会ったとき、人は驚きと幸せの表情でいっぱいになるでしょう?そんな食事の最中に怒り出す人間はいませんし、今まであった悩みすらどこかへ飛んで行ってしまいます。そんな奇跡のような体験を何度でも起こすために、料理人は工夫を凝らして毎日のメニューを考え、私のような一流の料理人はまだ誰も食べたことのないような新しい料理を作ろうと日々画策しているのです。初めて出会う本当に美味しい料理の感動を与えられる料理人こそが本当の才能を持った一握りの料理人なんです!そうそう、そういえばガサツな人ほどすぐに『おい!何でもいいから肉持って来い!あと酒!』とか品の欠片もないような台詞を口走りますしねぇ、あれは本当に肉と自分の好きなものしか食べてこなかった人間の結末じゃあないかと思ったりもするんですけどね、この間なんか・・・」

「うおおおおおおおおお〜〜!!!さすが、し、し、し、師匠!!なんだか全部聞き取れないけどすっごく良いこと言ってるってことだけはしっかり伝わったッス!俺すごすぎて涙が出てきたッス!グスッ、聞き取る量が多くてメモが追いつかないッス〜〜!!!」

がしっっ!!
ギョ、ギョギョギョ〜〜〜〜!?し、師匠!?
な、なんとなく伝わったのはいいですけど、レミ!しがみつくんじゃありません!!

「だぁって俺、感動したんスもん!ズビッ、だからこうやって師匠にずっと付いていこうって思ったんス!!ズズッ」

「ギョギョ〜〜〜ッ!!は、鼻水を拭きなさい!!あああでもコックコートはやめてください!!とにかく!離れて!芋の皮むきでもしていてください〜〜〜〜!!!」


ああ、懐かしいですねぇ。
そして、レミは今も昔も変わりませんねぇ。久しぶりに袋いっぱいの芋の皮むきでもムダにさせてみましょうか・・・。



料理長 ロイド - -
さすがにコックコートは脱いできましたがね。
         

やれやれ、急に訓練場に呼び出されたかと思えば・・・。



クラウス様と稽古をするなど、いつ以来でしょうか。


「おおよそ十五年振りだ。」


ギョギョ〜ッ!!!そんなに昔のことになりますか!

そう考えると、月日の流れるのは早いものですねぇ。。。おっと、年寄り臭いですか?



ふっ、それにしても、いきなり剣の稽古に付き合わされるとは・・・、

最近食が細いのはまさか運動不足のせいだとでも?

「少し汗を流したくなってな。」

と素気なく貴方は言う。




なるほど。確かにここのところ、貴方の眉間にシワ達が集合していましたね。

そういうことでしたら十五年振りに・・・私は貴方に剣を向けましょう。ご無礼をお許しください。



----------



こうしていると思い出しますねぇ、

私と、貴方と、兄のウォーレンと。


あの時はただがむしゃらに棒を振り回すだけでしたが、

今、こうやって剣を交えてみると、嫌でも伝わってきます。




・・・貴方の剣は・・・・いえ、貴方は、なんと優しいのでしょうか、と。



そう、貴方の剣は、敵を倒すものでも、ましてや人を守れるものでもない。



ですから、貴方は、剣を振るうべきではないのです。






私が、いえ、私たちが、貴方の剣となり、そして盾になりましょう。




「どうした、ロイド。動きが鈍いぞ。遠慮をするな。」


いえいえ、遠慮などとは・・・。


「そうか。・・・フッ、ではこうしよう。私から一本奪えたら、ウォーレンの秘密について教えてやってもいいぞ!」



ギョギョオ・・・?

・・・

・・・・

・・・・・・・ムギョギョ〜ッ!!!



馬鹿にするのも大概です!貴方が!私に!勝てるわけがないでしょう!!!

いくらクラウス様といえどギッタンギッタンにしてやります!!ギョギョギョ〜ッ!!











・・・と言うとでも思いましたか?

止めましょう、賭け事など、貴方らしくもない。


「なっ・・・!?逃げるのか、ロイド・・・ッ!!?」


いいえ。

勝負なら既に着いていますよ。貴方のポケットの中を見てください。



「これ・・・は・・・?」



スルメイカの脚を乾燥させたものですよ。よく噛んでストレスを解消してください。

唾液がたくさん出れば食欲も湧いてくるかもしれませんしね。



お望み通り汗もかかれたようですし、今晩のル・ディネは水分と塩分が効果的に摂れるカルトにしましょうかね。


それでは、失礼。ギョギョ〜!!



料理長 ロイド - -
兄を思ふ気持こそをかし
         

では、このパイ生地を少し寝かせて、と…。


『コンコン。』


厨房の扉をノックする音。

戸を開けてみると意外な顔がありました。


…ミカエラ?どうしました?


立っていたのはメイドのミカエラ。

相変わらず無表情のまま、手には…ボウルと、ミルク?



「あぁ、もしかしてこの間のデザートが食べたいのですか?」



と、語りかけても瞬きひとつせずにじっと見つめてくるだけ。

答えは、イエス、ということでしょうか。

丁度仕込みも一段落したところですし、まぁ良いでしょう。



---



カットしたフルーツといくつかの果汁を混ぜ合わせていく工程を興味深そうに見つめるミカエラ。


他の兄弟、マリアナやユーリに比べると少し感情が見える気がします。…ほんの少しですが。



「…ミルクを加えて固まる仕組みですが、果物の食物繊維がミルクに含まれるカルシウムと結びつくことで凝固する仕組みだそうです。

詳しいことはドクトルにでも聞いて下さい。…さぁ、出来ましたよ。」



仕組みも味も、私の作るものとしては面白味に欠けますが、

珍しいお客様ですから良しとしましょう。


ボウルを受け取ると、やはり無表情のままぺこりと一礼。

どこから取り出したやらスプーンを二本備えて厨房を出ていきました。



おや…二本?



彼女が気を遣いそうだと言えばエリーゼお嬢様か兄姉くらいでしょうが、

まぁ、ここ最近の様子を見る限りですとユーリでしょう。

妹は妹なりに兄の心配をするものですから。





兄…、


兄、ですか…。



『心配しなくてもウォーレンは無事だ。早ければ年内には戻る。』

と、クラウス様に言われたからには兄は無事なのでしょう。

私よりも優秀で、何より強く。

兄とは違った才能で兄を支えようと、私にとって最高の才能である料理の勉強を始めましたが、

兄が不在の今、私は、兄の代わりを務められているのでしょうか。

クラウス様の言う、『極秘任務』とは、一体…?



料理長 ロイド - -
最高の食事の準備が整っていたところなのですが。

         


やはり上等な食事の場には上等なワインが似合います。

栓を開けた瞬間に広がる芳醇な香り、

無機質な卓上が一瞬で花畑に変化したような…、


…ムギョッ?


なんですか、この、

私の創り上げた最高のル・ディネの場をどす黒く塗りつぶすような、

不快極まりないピュアントゥールは…っ!!!

 

えぇ、犯人はおのずと解ります。

こんなにおいを発するのは、

土いじりばかりしているあの凶暴極まりないギャマンか、

清潔感の欠片もないあのドクトルのどちらかでしょう。


そして、

当主の食事の場に何も言わず堂々と入ってくる無神経さからすれば、


「…やはり、貴方でしたか。ドクトル。」


相変わらず人目など気にしないぼさぼさの髪の毛、だらしない服装、

何処で着けてきたのか検討も付きませんが肩には鳥のフン。

薬品臭さと相まって悪臭の不協和音ですね。

近付くだけで花が枯れ、空気がよどみ、
食品が腐りだすのではないかと不安になります。



できれば早々にお引き取り願いたいところですが、
こういう時の彼は決まって、
何か私に「おねだり」をしてくるのも解っています。

折角のワインの香りを損なわないよう廊下に出るよう促し、
出来る限り距離を取って用件を伺いましょう。

すると彼は、非常にゆったりと口を開き、

そして段々と感情が高ぶるにつれて早口に、私に語り始めました。

 

 

 

「実はさぁ、 館の近くで こんな物を見つけたんだ 。

 
真っ赤なカサに 白色の斑点、そう、君の欲しがっていた アマニット ・ トゥ ・ モーシュ だよ!!!


実は 見つけたわけじゃなくて、マリアナが処分しようとしていたところをたまたま貰い受けたんだけれど


ほら、これって有名な毒キノコだろ?

毒性とそれに相反する旨味が特徴だって聞いてさ、早速毒性の抽出と動物実験を始めたいと思ったんだけど、彼ら野生動物って天性の危険察知能力があるみたいで毒だと判断したのか、生のままだと全く食べてくれないんだ。

そこで君は料理人だろ?これの毒性を変えずに表面的な味や香りを調理によって変性させれば動物が持つ危険察知能力を掻い潜る事が出来るんじゃないかって思い付いたらそこの実験結果が気になって仕方がなくなっちゃてさぁ


「お断りします。」


で僕ときたらこれが毒物だって知ってるから実験にならないし、使用人なら何の疑いもなく口にするだろうからこのデータを収集するにはどうしても君の協力が…

…ぇ?」


独特な台詞の間に割って入るようにしてお断りの返事を突き付けさせていただきます。

私はただ単純に美味しいものを追求したいだけです。

貴方の変な実験の材料にされるつもりも実験動物の餌を調理る(つくる)つもりも毛頭ありません。


「そんなぁ… ひとカケラだけでいいんだよ、それで僕の」


「言っておきますが!まともに食事も摂らない、人が作った食事も召し上がらない貴方が料理人である私に『注文』する資格はありません!それでは私は食事の準備がありますので失礼!」


「…ぁー。」

バタン、と勢い良く扉を閉め、私は食事の準備に戻りました。



まぁ…彼のことですから、

またすぐに他の事に興味を持って、

今のやり取りなど忘れてしまうのでしょうけどね。




料理長 ロイド - -
シーフード黒カレー
         

これはこれは、ヌーベル・キュイジーヌのグラン・シェフとスー・シェフではありませんか。 こちらでお会いするとはまた珍しい。


今週末のお客様にお出しする料理について、ですか。

と、いうことは何か案がお有りで?


・・・っと、これは・・・カリー、ですか。

確かに香辛料の香りは初夏のこの季節には食欲を増進させますが、

ただし単なるカリーというのも何かこう、捻りが無いとは思いませんか?

もっとこう、定番を覆すようなアイディアを・・・。



そう例えば、

カリーという粘性の高いスープの中に何か普段口にしないようなものを仕込んでみたり、

具材に一捻り欲しいところ・・・、



ギョギョッ?



グラン・シェフ、それは何ですか?

真っ黒な料理、いえ、これは、地中海地方で食されているパエリアですか。

これは、また、臭いと見た目の色がとても不気味で、

そう、例えるならば悪魔に魂を売ったような料理ですね。

確かに奇抜ではありますが、問題は味が良いかどうかで・・・・、



ギョギョギョッ!?


こ、これは・・・!

C'est pas mal!実に独創的なアイディアを掻き立てられます・・・!

そうか・・・

これは・・・

この味を生かして・・・・、

問題は香りですが・・・・、

香りが強いといえば・・・カリー?

二つのメニューを融合して、イカスミ、カリー?



レミ!新しいアイディアが沸きました!!すぐに試作に取り掛かりますよ!!



料理長 ロイド - -
完成は12時間後です。
         

 ふむ・・・明日の料理の下ごしらえは、この位で良いでしょう。

食材の中からごく僅かな量しか取れない極上の部位を使用した、数々のメニュー。

そして、翌日のディナーを前日から仕込まなければならない程に手間暇をかけたこの一品、
きっとお館様方にも満足頂ける事でしょう。


さて・・・
あとは、食材の余り部分を使って使用人達の食事でも作りますか。

こんな切れ端のような食材ばかりを使っても至高の一品を作り出してしまうこの私の才能を、
大して味もわからない様な使用人達に振るうのも勿体ないのですが・・・。

食材に対して最大の敬意を払い、余す事なく食材を使い切るのが私のポリシー、

もとい、天才料理人としての心構えですから。



食とはストイックなものです。

例えば、このチーズひとつを作るにしても
乳を凝固させる為に仔牛を殺し、その4番目の胃から取れる成分を取り出さなくてはなりません。

その工程を経て作り出された食材には、

やはり独特な旨みと香りが生じるというもの。

人類史上初めてチーズやお酒を作った方々は、皆、偶然製法に辿り着いたそうですが、

手間を費やした料理には必ず、それに見合った成果が返ってきますからね。



それにしても・・・
偶然、新しい料理に・・・ですか・・・。

ああ、折角ですから使用人の食事はレミに作らせてみますか。
偶然の中から思わぬ名料理が飛び出すかもしれませんし。

仮に失敗したとしても、戴くのは使用人の方々ですからね。



料理長 ロイド - -
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