フリューゲル・デス・フレースヴェルグで起こる日々の出来事・・・
Meer
        

深い色合いの紅茶にブレンドされた
野いちご
矢車菊
マリーゴールド


お部屋の中に、ふわりと香りが広がります。


「良い香りの紅茶ね」

そう言って、エリーゼ様が微笑みます。

だけどどこか遠くを見ていらっしゃる瞳。

このお顔は、拝見したことがあります。


「ねぇ…マリアナ。
 私は、どこへ行くのかしら。
 私たちは、どこから来て、どこへ行くのかしら。」


そうして最後に、消え入るような声で「お姉さま」とつぶやかれます。


リーネ様のお話をされる時は、いつもこのお顔をされます。





どこへ


私はどこから来たのでしょうか





「変なことを言って、ごめんなさいね。
 ああ、優しい香り。
 とても美味しい紅茶ね」


どこか を見つめたまま
エリーゼ様がつぶやきます。



どこから


私はどこへ行くのでしょうか




いいえ
私には
必要のない答えです









 



メイド長 マリアナ - -
グラスアイ
         

 今日も

ドクトルがいて

ミカエラがいて

ユーリがいて

世界が始まる。



それ以外の何者でもない

薄明けを迎えて

目が覚める

そして始まる。



それ以外の何物でもない

私の仕事をする

そして宵闇

世界が終わる。


それ以外のなにものでもない

ただ、それだけでございます。






メイド長 マリアナ - -
そるぼんぬぺぺっそ

         



 ・・・どんな意味かと聞かれましてもその言葉が意味になるので
それ以上の言葉がみつかりません。


 

たとえば



あなたは何か思ったことを口に出したとき
その言葉は一番相応しいものでしょう。

ほかに言い換えることができない言葉であるはずです。


 

似ていると同じは違います。

同じは一つしかありません。

あの時にそう思った

ただそれだけです。

 

 


申し訳ありません。まだ仕事が残っておりますので失礼致します。


 




メイド長 マリアナ - -
ビスクドール

 

          


 


――お持ち致しました


――ご用意してございます


――かしこまりました


――失礼致します


――申し訳ございません


――はい


――失礼致しました


――いいえ


――いいえ、



 

 

 

『マリアナ、いつもありがとう』


 

 

 

いいえ、私には そのような言葉は必要ありません。


やるべきことをやっているだけなのです。


私は 何の不満もないのです。

 




メイド長 マリアナ - -
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